あなたの傍で…
「んー。」


あれ?ここどこ?


天井が白く消毒のにおいがするのに違和感を抱いた。


そして右手にも。


「麗央?」


右手には麗央の手が絡められていた。


麗央は体操着のまま眠っていた。


「麗央?ねぇ。」


麗央の体をさすった。


「あ?桃?起きた?」


「うん。麗央どうしてここに?ここはどこ?」


「は?ここは保健室。お前倒れたじゃん。」


「そーいえば…」


「んで、俺がここまで運んだの。」


「え!麗央…授業。ごめん…」


「そんな顔すんなよ。俺は好きでやったんだから。」


「うん。ありがとう。」


「ああ。今日はもう帰るぞ。」


「え?でも…。」


「お前まだ熱い。俺がついてるから。」


「わかった。」


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