あなたの傍で…
息ができずもうろうとする私に気づいて麗央は唇を離した。
「ははは。わりぃ。桃がかわいい声出すからつい。」
「もうっ!」
私は上がった息を整えた。
「それより早く着替えろよ。」
「え?…わっもうこんな時間!」
キスで頭がいっぱいだった私は時間なんて忘れていた。
「ん?ちょっと待って!」
「どうした?」
「いや…どうしたじゃなくてさ…着替えるから出てってくれない?」
「は?なにをいまさら…。」
「いいから!早く出てって!」
「ちぇはいはい。」
麗央を追い出し急いで制服に着替えた。