あなたの傍で…
麗央Side
桃に別れを告げないまま引っ越した。
親が勝手に決めたことだから納得できずに俺はバイトをして金貯めて一人暮らしをするために働いた。
今日はバイト仲間と雑談をしていた。
するとあるやりとりが聞こえてきた。
「お嬢ちゃんはいくら?」
いくら?って誰もそんな手口に引っかかるかよ。
「いくらでもいい。」
は?なに信じてんだよ。絶対喰われるぞ。
俺は助けに行こうとした。
その相手は…桃だった。
確かに桃のダチの真実ってやつから連絡してきて「桃が麗央くんのせいで夜遊びしてる」って聞いたことがある。
俺はてっきりクラブとかだと思ってた。
まぁクラブでも危険だけど。
まさか体売っていたとは…。
俺は何も告げずにきた自分とおやじに腹が立った。