あなたの傍で…
そう思っていたら俺は無意識に桃を追って、腕をつかんでいた。


しかし桃の目は冷たかった。


数日前までは俺の傍で笑ってたのに、今目の前にいる桃の目は冷たく、さびしそうな目。


「桃…。」


「麗央には関係ない!」


桃から言われた。


だよな…。好きなやつに黙って引っ越したとか…。


今考えると自分が情けなくて、かっこわるくて。


桃を傷つけてしまった。


そんなことより今は桃を助けないと。


と思っていたが目の前にいたおやじと桃の姿は消えていた。
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