あなたの傍で…
いつの間にか勝手に走り出していて、勝手に病院に着いていた。
自分でも記憶がないくらい…。
病室のドアをおそるおそる開けた。
そこには頭に包帯を巻いて痛々しいあざがところどころにある麗央がベッドに座っていた。
そこには真実ちゃんもいた。
ドアが開いたのに気づいた二人は私を見た。
「桃っ!」
真実ちゃんは私に抱きついた。
私、今笑えているのかな…。
自然と麗央と目が合った。
「れ…麗央…大丈夫?」
私は精一杯笑った…つもり…。
少し間があった。
数秒間の沈黙。
その沈黙を破ったのは麗央。
「あんた…誰?」
私の頭の中は真っ白。
「れ…麗央くん?なに言ってんの?桃だよ。」
「は?青木の知り合い?」
「れ…麗央?」
「あのさ、馴れ馴れしく名前で呼ばないでくれる?」
「麗央くん!」
私はその場の空気に耐えられず逃げた。
真実ちゃんが「桃っ」って引き止めてくれたけど私はもう…いられなかった。
また…逃げちゃった。
弱虫だな。
まだこんなに麗央のこと好きなんて…。
自分でも記憶がないくらい…。
病室のドアをおそるおそる開けた。
そこには頭に包帯を巻いて痛々しいあざがところどころにある麗央がベッドに座っていた。
そこには真実ちゃんもいた。
ドアが開いたのに気づいた二人は私を見た。
「桃っ!」
真実ちゃんは私に抱きついた。
私、今笑えているのかな…。
自然と麗央と目が合った。
「れ…麗央…大丈夫?」
私は精一杯笑った…つもり…。
少し間があった。
数秒間の沈黙。
その沈黙を破ったのは麗央。
「あんた…誰?」
私の頭の中は真っ白。
「れ…麗央くん?なに言ってんの?桃だよ。」
「は?青木の知り合い?」
「れ…麗央?」
「あのさ、馴れ馴れしく名前で呼ばないでくれる?」
「麗央くん!」
私はその場の空気に耐えられず逃げた。
真実ちゃんが「桃っ」って引き止めてくれたけど私はもう…いられなかった。
また…逃げちゃった。
弱虫だな。
まだこんなに麗央のこと好きなんて…。