春風が通りぬけるとき。
あんなに仲が良いのだ。
悔しくたって苦しくたって痛くたって認めるしかないではないか。
応援したいという言葉が心に残り続けてしまうじゃないか。
ふたりを応援したいなど、もしかしたら綺麗事なのかもしれない。
今までがそうだった様に、例え吹っ切れたとしてもそう簡単に応援なんて出来ないかもしれない。
それでも、そうだとしても。
「…ケジメ」
「ん?」
「ケジメを、つけたい…です」
絞り出した様なその声は微かに震えていたが、もう迷いはなかった。