桜吹雪
ライバル


 翌日、教室に入ると、また美菜乃ちゃんが私の席に座っていた。
 でも今日は、なにか考え事でもしてるのかな?
 頬杖をついてボーっとしている。

「おはよう」

 私が声をかけると、

「あぁ! 春姫 おはよ☆」

 少しびっくりしたみたいだけど、とびきりのエンジェルスマイル。


「あのさ~、昨日 保健室 行ったじゃん、そん時にいた イケメンって……先生だよね?」


 美菜乃ちゃんが聞いてくる。

 だよね、最初は、そうなるよね!

「そうみたい。私も最初 見たとき、まさか先生だとは思わなかったもん。 ビックリだよね」


「だょね てゆーか、あの先生、春姫の事『春姫ちゃん』って呼んでたけど……なんで?」


「あれは…… 先生が勝手に 呼んでるだけで…」

 なんだか、さっきから 美菜乃ちゃんの話し方や目付き……なんか、ふいんき?が怖い…。



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