桜吹雪
「そっかぁ~ 良かった。」
なぜか、ホッとしたような表情を見せる 美菜乃ちゃん。
そして、少し何かを考えると
決意したように小声で話始めた。
「あのね、春姫。誰にも言わないでね……私…あの先生の事…好きになった…。」
え? 今…なんて?
―― ズッキン ――
理解するよりも早く 痛みだす 私の心臓。
好き?
美菜乃ちゃんが?
先生の事を?
「そぅ…なんだぁ……」
やっとの思いで 返事をしたけど、きっと スゴく 不自然だったと思う。
そして、きっと顔は少しひきつっている。
でも、顔を赤らめて興奮している美菜乃ちゃんは、そんな事 気にしてないみたいで、話しを続ける。