桜吹雪
美菜乃ちゃんは、ぱぁ っと花が咲いた様な明るい笑顔で
「ホント!?!? 嬉しい~~! 春姫が協力してくれるなんて! ありがとー!」
自分で言ったくせに、もう 後悔してる。
言わなきゃ良かった。
協力なんて……したく…ない。
あれ? でも、なんで?
美菜乃ちゃんは、いい友達なんだから、応援 したあげようよ
そぅ、自分に言い聞かせても
後悔は、消えなくて…
「うん」
それしか言えない自分に嫌気がさす。
「じゃあ、指切りげんまんね♪」
と言って 笑顔で、細くて長い 小指を出す 美菜乃ちゃん。
ためらいながら 私も小指を差し出す。
「ゆ~び切りげんまん♪――」
その間、ずっと
今なら間に合うよ。
今、ごめん って言えば、間に合うよ。
私の心がそう言ってた。
あの時、自分の心のままに行動してれば、あんな事にならなかったのかな?
でも、その時は、そんな事 しるはずもなかった……
やっぱり、私は 先生に
恋 してるのかもしれない。
その時、気づいたのは その事実。