桜吹雪

 先生が、電話に出た事。

 先生が、私とメールや電話をしたい。 と言った事。


 本気で、夢なんじゃないか って疑って、自分で、ほっぺたをつねってみるけど、

 ―― 痛い。

 夢……じゃないみたい。



「あぁ、あれ? あれは…… 秘密。」


「えー なんで?」


「まぁまぁ…っそうだ! あのさ、メアドも知りたいから、俺に、メールもしてな。」


 手紙とは違う 優しい口調に ドキッとする。


 あぁやっぱり、私は先生に恋 してるんだなぁ…。

 だめだなぁ…。

 だって、友達の恋 応援しなきゃ いけないのに……

 って! 美菜乃ちゃん!

 私、何やってるの!?

 友達の好きな人なのに……


 私……最低だ。

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