桜吹雪


 ずっと見ていたかった 夢も終わり、私は 目を開ける

 真っ白な天井。

 消毒液のにおい。

 現実に引き戻される。

 私は、ベッドから降り、ベッドの周りにかかっているカーテンを勢いよく開けた。


「……!」


 そこには、黒渕メガネをかけた、超カッコイイ人が!

 その人は、顔を上げ、

「やっと起きたか。気分はどう?」

 細く微笑みながら聞いてきた。

 クラクラするくらい カッコイイ …ってか、何者!?

「あ、はい 大丈夫です」

「良かった。君、ずっと 眠ってたからさ。」

 ずっと って…?

 今、何時??

 壁にかけてある 時計を確認。

 …ウソ! もぅ こんな時間!!

「もぅ 放課後。 皆 帰ったよ」

 私が、時計を見たから気付いたのか、はたまた エスパーか……なんてね

 

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