桜吹雪


「あの…何年生ですか?」

 私は、この人の事が知りたくて、気づいたら口が動いていた。

 普段の私だったら、ありえない事だ。

 でも、この広い高校で、また いつ 逢えるかなんて、分からないし、このままで 終わりたく無かった。

 なんでかは、分からないけど…
 でも、彼は…

「あー、俺 生徒じゃないんだよね」

「え? じゃぁ、なんで…」

「俺、先生。保健の先生。」

 そう言って、首にぶらさがっていたネームプレートを見せてくる。

「せん…せい? ウソ! 見えない。」

 だって、全然 若く見えるし

 そこらへんの男子より何倍もカッコイイし…

「うん、良く言われる」


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