超能力学園
俺たちが今なぐさめてもきっと成長しないから。





つーか桃華は人がよすぎだけど。




嫌なことされた奴の心配なんかして。







「じゃ、要、後は頼んだ。」

「はぁ?」

「待って!蓮くん!もう無理することないよ!」

「奥村?なに言ってんの?」

「ほんとはあたしが好きなんでしょ?」






呆れた。





勘違いにもほどがある。





まだわかんねぇのか。





同情する価値なし。







「俺は桃華がいいから桃華といる。あと、桃華じゃなきゃ俺を受け入れられないと思うし。お前の入る隙間なんかねぇよ。」

「意味わかんない!もういい!」






は?





なぜか逆ギレしていなくなった奥村。





意味わかんねぇ…。







「あいつまじむかつく…。」

「まぁまぁ蓮。もういいじゃん。結局なんともなかったし!」

「はぁ…。いっか。帰るぞ。」

「うん!」






桃華がいつもみたいに笑ったから大丈夫だな。





人騒がせな勘違い女には注意しなきゃな。






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