超能力学園
まぁ、ただデートってだけで行きたいとことかないんだけど…。





それでも来てくれる蓮ってやっぱ優しいよね。







「どうしよっか?」

「歩いてればなんかある。」

「蓮らしい…。」





でもやっぱ一緒にいるだけで楽しいよ。





それくらい蓮が好きなんだろうな。





みんなと打ち解けてきた蓮だけど、あたししか知らないとこもあるよね?






「でね、奈留が…」





話しながら歩いてると、急に蓮が立ち止まった。





「蓮?どうしたの?」





動かない…。





「大丈夫?ねぇ、れ…」





蓮が一点を見ていることに気付いて、そこを見ると、同じようにこっちを見ている人がいた。





同い年くらいの男子。





「蓮…だよな?」




遠慮がちに話しかけてきたその人。




蓮の知り合い…だよね?






「俺は…お前なんか知らない。」

「待てよ!俺…お前に」

「聞きたくねぇ。」

「お前の弟も会いたがって」

「聞きたくねぇって言ってんだろ!!行くぞ!」

「え、ちょ、蓮!?」






あたしの手を引いて歩き出した蓮。





乱暴で冷たい。





でも、なんかに怯えてるかんじ。





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