超能力学園
謝ることってなんだ?




「あの時はあんな風に突き放してまじでごめん。お前が良ければ、ダチに戻りてぇ。」





まじかよ…。




俺はどうしたいんだろう…。




よくわからない。




だけど、ひとつだけわかるのは、前の俺なら逆上してるだろうってこと。






「正直、俺は自分が匠をどう思ってるかわからねぇ。」

「そっか。じゃあそれでいい。また話そうぜ?」

「わかった。」





新しい形の人間関係。




今はそれで充分だよな?






「でさ…聞きたくないなら言えよ?お前の弟のことなんだけど。」

「…元気か?」

「え?あぁ、まぁ。俺の後輩なんだよ。」

「そうか。今は…そこまででいい。」

「…わかった。」






それから匠とすこし話した。




かなりくだらないことばっか。





でも重たかったものが少し軽くなった気がする。





やっぱ桃華はすげぇ。





「お前の彼女…鹿央さん。かわいかったな。」

「知ってる。」

「はは。」

「いっかい雑誌に一緒に載った。」

「見てぇ!」

「いやだ。匠は彼女いねぇの?」

「いない。」





桃華は誰にもやれねぇ。




俺の安定剤だ。





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