超能力学園
それでも桃華はまっすぐ俺を見てる。




だから、ここで見てる。




ただし、この手は離さないけど。






「まるであたしが悪者みたいに…。」

「そんなことない。誰もが匠くんみたいになるなんて思ってないし。」

「あっそ。」

「あたしは、あの日…あの卒業式の日に一回死んだ。今のあたしは新しくなってるはずだった。」

「ほんとに死ねば?」

「…。だけど、あたしはあたしが陽にしたことを消せない。ごめんね、ほんとに死ぬ勇気はないの。」

「なにが言いたいの?」

「ごめん、そしてもう関係ない。あたしと陽はもうなんの関わりもないよ?」






若干言いたいことがまとまってない感はあったけど大丈夫だろ。





頑張ったな。





桃華が言いたいことを言い切ったなら終わり。







「きもい!もともと関わりなんてないから!」

「じゃあ。蓮、行こう。」

「あぁ。」





まだ細々言ってるけどいいか。




無視だな。




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