超能力学園
ちらっと振り返ると、匠が任せろって合図をしてた。




ありがたい。





しばらく歩いたあと、桃華は力が抜けたみたいに近くにあったベンチに座った。






「おつかれ。」

「なに言ったか覚えてないや。」

「頑張ってた。」

「そっか。」





やっぱり、世の中うまくはいかない。




和解は簡単には出来ない。





俺は運が良かった。






だけど、逃げないこともときには大事らしい。







「あたし、蓮がいてくれて良かった。」

「前にも聞かなかった?」

「そうだっけ?じゃあ、大好き!」

「…それも聞いた。」




けど、何回言われても俺は照れてしまう。





まあいっか。






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