超能力学園
桃華泣いてるか?




…でも。





「暗い顔してんな。イケメンのくせに。」

「関係ない。」

「なにがあった?」

「どうでもいい。」

「お前なぁ…。」






話してどうなる?




俺の問題だし…。






「いいから話してみろよ。」

「なんで?」

「いいから。」

「…昨日、彼女が他の男と抱き合ってんの見て…。で、戸惑ってたら、あいつ、手繋ご?とか好きとか、普段あんましないことしだすし。」

「で?」

「意味わかんねぇから頭ぐちゃぐちゃしてたっけ教室のとこで楽しそうに話してるし。そしたら、さっきキレられた。」

「お前はなんて言った?」

「なにも。今までそれでやってきたし。」

「あほか。」






軽く頭を叩かれた。





「いいか、高城。言葉にしなくてもいいときと言葉にしなきゃダメなときがあることを忘れるな。」

「…寝る。」

「はいはい。」






なんだよ、それ。




難しいこと言うなよ…。






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