超能力学園
「なんちゃって…。蓮兄でしょ?」

「…。」





やっぱバレてた。





意気地なし。




ヘタレ。




それが今の俺には当てはまる。







「蓮。まだ無理ならすぐ帰れ。俺はどっちが傷つくのも見たくない。」







真剣な匠の声。





だけど頭がうまく動かない。





これくらいで動揺してんなよ、俺…。







「蓮兄!俺は蓮兄と話したい!」

「…。」

「どうすんだよ、蓮。」






何に迷ってるんだ、俺は。





それもわからない。






「よし!わかった!お前が落ち着いて話せるようにお前の安定剤呼んでやる。2人とも時間は大丈夫だな?」

「大丈夫です。」

「…あぁ。」





ニカッと笑って匠はどこかに電話した。







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