超能力学園
はっ、ダメだっ!





大げさに褒めてくれるからっていい子とは限らない!








でも悪い子にはやっぱ見えないや…。







「桃華先輩もなんか能力あるんですよね?」

「あ、うん…。」

「なんの能力ですか?」

「えっと…記憶を操る力…。」

「そうなんですかー。…身構えないでください。俺は匠先輩と同じ考え方です。てゆーか、2人で変えたってかんじで…。」

「そうそう。だから、俺もカイも蓮との和解を望んだ。」

「そうだったんだ。」






素直に、嬉しい。





だから話してほしいけど…。





蓮のほうを見ても動かない。






「蓮…?話さなくていいの?」

「…。」

「はぁ…。2人とも、ちょっと待ってて!蓮にスイッチいれてくる!」






蓮を連れて外に行き、店の陰に入った。






「ちょっと、蓮。どうしたの?」

「…わかんねぇんだよ…。自分でもどうしたいか。しゃべりたくても何も出てこねぇ。」





良かった。





あたしにまで心を閉ざした訳じゃなかった。






< 236 / 383 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop