超能力学園

何も言わないカイ。





当然だ。





嘘は言えねぇんだな。







「別にわかってるからいい。」

「でも俺は…匠先輩と同じで後悔してるんだよ。蓮兄は俺を守るためにやったのに。蓮兄が一番怖くて辛かったはずなのに。」

「お前になにがわかんだよ。」

「わかる。俺にも…力が出たから…。」

「は…？」

「って言っても瞬間記憶能力…一度見たものは忘れられないだけだけど。」

「レベルは…」

「わかんない。調べてない。ってゆうか、父さんにも母さんにも言ってない。」








まじかよ…。




カイにも目覚めたのか…。







桃華と匠は驚いてる。







「暴走とかないから、このまま隠していく。」

「頭に入る量が限界になったらどーすんだよ。」

「考えてない…。けど、言ったら家族は無くなる。」






両親は失意のどん底に落とされるだろうな。






「あいつらのためにイイコやるなら俺に関わるな。それで幸せに暮らせば良いだろ！」

「でも蓮兄とは連絡とりたいんだって！なんでわかんないかなぁ！」






え、逆ギレ？



めんどくさい弟になったもんだ。






「お前…俺のこと嫌じゃねぇの？」

「昔から自慢の兄貴だし。」

「キモ。意味わかんね。」