超能力学園
「気にしないで!あの人、高城蓮って言うの。…桃華、あんたの彼氏。」

「え?」





彼氏?





あたし、好きな人がいたの?






「もう一年以上になるかな。だから…ショック受けてるだけだと思う。」

「あたし…」





そんな大事な人を忘れてるの?





大好きな人じゃないの?







「あと…すごく、言いづらいんだけど…桃華には、人とは違う力、超能力があるの。」

「超能力…。」

「うん。桃華は記憶を操る力。五段階のレベルがあって、桃華はレベル4…だった。」

「高いの?」

「うん。数字が上がるほど、危険だったり出来ることが多かったり。」






あんまり驚かないのは頭のどこかでわかってるからかな…。






すごく、冷静な気がする。





「ねぇ、自分の力で記憶って取り戻せるの?」

「桃華が4なのは、自分の記憶をいじれないから。」







そっか…。






< 253 / 383 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop