超能力学園
♂蓮




やっと桃華の記憶がない生活にも慣れてきた。





少し変わったように感じるけど、大事なとこは変わってない。






だから桃華を好きなままだ。





だけどいい加減、俺の存在は重いんじゃねぇか?





かと言って、桃華以外の奴は好きになれそうもないし、第一桃華を諦められない。








「おい、蓮。聞いても聞いても誰にもたどり着かない。」






要が体育の前にこっそり話しかけてきた。





例の件だ。







「おかしいよな?」

「あぁ。」

「やっぱ俺たちでまず顔を見つけねぇと。」

「みたいだな。」





花瓶から桃華になにもしてないみたいだ。





今のところは。




何もないままならいいけど。





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