超能力学園
俺も隣に座って自分の飲み物を飲む。






「蓮くんはそれが好きなの?」

「ん?あぁ…好きかはわかんないけどよく飲んでる。」

「それ、好きなんじゃないの?」





ってか…桃華から俺のことに質問されたのは初めてで…。






若干驚いた。







「…あたしね、蓮くんのこと知りたいよ。」

「なに、いきなり。」

「蓮くんはあたしのことたくさん知ってるけどあたしは知らない。」

「そんなことねぇよ。桃華が怖いの苦手なの知らなかったし。」






一回なくなったからこそ、見えることがある。





知らなかったことを知れる。







「そうなの?」

「あんまこういうとこ2人で来なかったし。」

「ねぇ、蓮くん。つき合ってたときの話、いっぱい聞かせて?」

「でも」

「わかってる。大丈夫だよ。前のあたしになろうとなんてしないから。知りたいの。蓮くんのことも自分のことも。」






< 305 / 383 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop