超能力学園
「奈留、今日桃華の」

「お見舞いでしょ?わかってるって!」

「ありがとな。」

「あたしも心配だしね。」







奈留なら大丈夫だろ。







「つーか、今更ながらうちの教師はほんと使えない。」

「声デカい。」

「実際そーだけどね。」







ナイフ事件の時、教師に頼ってみた。






けど、ノーマルで保守的な教師たちはダメだった。







本格的にケガしてないのと、顔がわからないからって。







文句言っても仕方ないけど。








「余計なことされないだけ良いと思うしかない。」

「それもそうか。」

「あんま深く考えないようにしよ?暗いのはやだし!!」






昔のままの俺なら、誰にも頼らなかった。





そして、暗くなってた。





奈留や要がいると全然違う。





もとを辿れば桃華がいるわけだけど。





とにかく、今は覚悟が必要…だな。





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