超能力学園
「蓮くんはさ、すっごい不安がってるんだけど、あたしはそこまで気にすることもないんじゃないかなって。」

「え?」

「危ないのはわかってるし、そういう心配があることはわかってるよ。でも、あたしたちもいるし、重く考えすぎた方がなにかある気がして。」






苦笑いした奈留ちゃん。






一番、みんなのことを考えてるのかも。





あたし達が暗くならないようにしてくれるのは奈留ちゃんだもん。








「だから、桃華がやりたいことを蓮くんに言っちゃって良いんじゃない?蓮くんは蓮くんで考えてるし。」

「うん…。」

「蓮くんは多分過去のことと関係してるからねー。特に慎重なんだよね。」







蓮くん…。





今なに考えてるかな。







「まっ、覚悟は大事だけどね!それと、今言ったのはあたしの個人的な気持ちだからね。気にしないで。」

「うん、ありがと。」

「そろそろ部屋戻るね。あ。」

「なに?」

「今日ね、蓮くんにお見舞い行ってくれって言われたんだよ。もともと来る気だったけどねー。桃華愛されてるね~。」

「奈留ちゃん!!」

「おやすみー♪」






ま、また熱出る!!






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