超能力学園
「おいしい!!」

「蓮、今日もうまいっす!」

「あっそ。」

「こんなおいしいもの食べてたの、要と桃華は。」

「いいだろ?」

「ずるい。むかつく。」







うまいと言われるのは素直に嬉しい。






桃華にも食ってもらいたい。






「…蓮も食えよ。」

「あとで桃華と食べる。」

「…そうか。」









気づけばあと30分。






時間はなくなってきた。






桃華に変化はない。








「起きねぇの?」







思い出せないなら、それでもいい。





そろそろ起きてくんねぇ?






「桃華。」

「……ん…。」

「桃華?」

「…れ…ん。」

「おい!桃華!」

「……蓮。」






目を開けた桃華。




俺の名前のあとに、「くん」はついていない。






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