超能力学園
♂蓮



「お願いします…。」

「ヤだっつってんだろ。」

「どうしても?」

「しつこい。」






あれから俺は、かなり笑えてると思う。




最近は自分でも驚くくらい。





それはきっと、桃華といるからだと…思う。





で、今要がなにを必死に頼んでいるかと言うと…。






「なんでだよ!?ちょっと桃華に告白するだけだろ!?」

「ちょっとじゃねぇよ!!てめぇが奈留にしやがれ!!」

「だから、『蓮達が付き合ったら奈留に言いたいことがある』って言っちゃったんだって!!だから、頼む!!な?」

「…ヘタレ。」

「うっ…。」





つまり、自分の告白のきっかけの為に、俺が桃華に告白してくれと頼んでるわけだ。





ありえねぇから。





俺って結構本気で桃華が好きらしい。





今、桃華にフラれたら立ち直れねぇと思うわけ。





ちょっと…いや、かなり女々しいけど。







< 40 / 383 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop