超能力学園
「俺さ…。」

「ん?」

「この学校来てから変わりすぎだよな…?」





まず、明るくなった。





笑えるようになった。




友達が出来た。





…人を好きになった。







自分でもわかる、変化。






「この学校に来たらみんなそう。」

「みんな?」

「来年入ってくる1年見ればわかると思うけど、ここって超能力者のなかでも暗い過去を持ってる奴が多いから…みんな暗い。」

「暗い過去…。」

「でも、ここはみんな同じ条件で対等に付き合える。だから、すぐ明るくなる。」





きっと、要や奈留にもいろいろあったんだろう。





どんなに普通を装ってもバレるときはバレる。





失敗なんか山のようにある。





大抵は、みんな離れていく。






明るく振る舞ってるやつだって、暗い過去があるんだ。





桃華も…。





「しかも、蓮は特別!!転校してすぐ、桃華と話せて。ホントラッキー!!」

「なんで?」

「桃華って変わってんの。詳しくは知らないけど、桃華にも暗い過去があるらしい。でも、桃華は入学したときからあんなかんじ。」

「まぢで?」

「このクラス1年の時から変わってないけど、このクラスは桃華のおかげで明るくなったって言っていいくらい。だからこその人気者。」





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