超能力学園
あたしはあんまり力を出さないし、言わない。




親しくない人は記憶系の能力だということしか知らないと思う。






確かに記憶系だけど、あたしの能力はレベル4。





能力にも分野ごとにレベルがある。





出来ることが多い者、力が強い者ほど、最高レベルの5に近づく。







たぶん、蓮は5。





奈留と要は1。






「あたしは記憶を読むことも弄ることも消すことも作ることも出来る。指一本でも触れればね?」

「そんな…たくさん?」

「曲がりなりにもレベル4だからね。」

「4!?」





…出来ればいいたくなかったな…。





あたしは…過去を繰り返したくない。





あたしが5じゃないのは、自分の記憶を操れないから…。







「ねぇ、もういいでしょ?多分あんた達はせいぜいレベル3。4には勝てないよ?」

「…っ!!行こう…。」






リーダー格の女を中心にやつらは逃げていった。





あたしは足の力が抜けて座り込んだ。





「あ…はは…。」







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