超能力学園
「桃華!!」

「奈留…?要に…蓮も…。」





タイミングよく現れた3人。





奈留はあたしに駆け寄って立ち上がらせてくれた。







「どうしてここに?」

「あたしの超聴力で…桃華が言い争ってる声が聞こえて。」

「俺の能力で物の記憶をたどってきた。…けど、遅かったみたいだな…。」

「ううん、ありがと…。」






2人はあたしがレベル4だって知ってる。





蓮は今、聞いたんだと思う。






「これで…広まっちゃうね…。」

「うん…。」

「でもクラスの奴らだけは絶対大丈夫だから。」

「わかってる。」






信じれる人がいるだけ、幸せだということをあたしは知ってる。





だから、大丈夫。






「蓮、ごめん…。巻き込んで。あと、レベル4だってことも黙っててごめん…。」

「気にすんな。俺は何も気にしてないし、変わらない。」

「ありがと…。」

「フェアじゃないから言っとくけど、俺はレベル5だ。お前はこれ聞いて態度変えるか?」

「まさか。変えないよ。」

「俺も同じだ。」






そう言って、優しく微笑んだ。




やっぱ蓮は優しいな…。






「…俺と奈留は後処理に行ってくるから。蓮は桃華についててやれ。」


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