超能力学園
記憶
――蓮の記憶…。
小さい頃から芽生えてた彼の能力は…
『声の力』
その能力は、強く思った言葉が本物になる力。
暴走することも何回かあった。
気味悪がられてきたんだ。
ずっとずっと…。
親でさえ、近寄らなかった。
夜になると、両親はケンカの繰り返し。
自分のせいだってことくらい、小さくてもわかった。
だけど、そんな彼にも弟がいた。
2歳年下の。
兄弟は仲が良かった。
彼が小学校5年のある日。
いじめられてた弟を助けようとした彼は…
怒りのあまり、力が暴走してしまった。
怒りは…力の源。
弟をいじめていた奴等は、彼の
『お前らなんか燃えてしまえ!!』
という憎しみの言葉によって…
炎に包まれた。