超能力学園
小さい頃の夢を見た。




昔は風邪ひいたって誰かが側にいたことなかった…。




苦しくて辛くて誰かの名前を呼んでも来ることはなかったな…。











次に目が覚めたとき。




誰もいない…?





「蓮…?」





いないの?




急に不安になる…。





「蓮!」

「どうした!?」

「蓮…。よかった…。」

「は?」

「いなくなったかと思った…。」

「新しい冷えピタ取りに行ってた。」






風邪で弱ってるからかな…。




なんかすごく安心して…ちょっと泣きそう。






「…ここにいるって言ったろ。」

「…うん。」






多分、察してくれたんだと思う。




蓮はゆっくり近づいてきて、あたしを抱きしめた。





安心する…。






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