超能力学園
♂蓮



「…。」





自分でやっといてなんで照れてんだ、俺は…。




でも桃華が少しは楽になったみたいで良かった。




寝てる間も辛そうだったし。






お粥に使ったものを片付けて、桃華のそばに戻る。






風邪のとき、きっと桃華も孤独だったんだと思う。




その気持ちがわかるから、俺は桃華がいいって言うまで側にいる。






「蓮…。」

「ん?」

「…。」





…寝言?




………今、すっごい心掴まれました。




かわいいだろ…!






…あ、要に電話しとくか。





要に、今日帰らないことを一応伝えるために電話をかけた。





「もしもし?」

「蓮ー?桃華は?」

「ああ、落ち着いた。俺こっちに泊まる。じゃおやすみ。」

「ちょちょ、待て!!簡潔すぎる…。」

「桃華の看病でこっちに張り付いてるから帰らない」

「りょうかーい。」






これで大丈夫。





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