超能力学園
わりとはやく戻ってきた蓮。




奥村さんはいない。





「奥村さんは?」

「お礼言われて答えようとしたら走っていった。」

「そっか。ってか奥村さん知ってたの?」

「知らない。」





だと思ったー…。




でも、さすがに奥村さんは蓮のこと知ってたっぽいけど。





「隣のクラスだよ。」

「へー。」

「やっぱ興味ないよねー。ま、いっか。帰ろ!」





興味持たれるよりいいやって思ったのはちょっと恥ずかしいから秘密。





最近は、学校帰りはあたしの部屋で過ごす。




特になにかするわけじゃないけど。




普通に話したりとか。




まぁ、要が毎日部屋に奈留連れ込んでるみたいだし。





「この芸人おもしろい。」

「おもしろいなら笑いなよー。」

「頭のなかで笑うタイプだからな。」

「なにそれ。」





くだらない時間が幸せ。




ほんとは、幸せすぎて何かありそうで怖い。




ちょっとだけね。





「蓮、くっついていい?」

「…。」





蓮の無言はオッケーってこと。




蓮にくっつくと、いきなり軽くキスされた。





やっぱり幸せだ。





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