[短]好きって言ってよ





酔っていた大地はその夜あたしを抱いた。




大地はあたしを抱きながら違う女の名前を呼んでいた。





それでもあたしはそのまま大地に抱かれた。










朝がきて目が覚めると大地は先に起きていた。






「起きてたんだ」




「あぁ。てか昨日は悪かった」




「・・・大丈夫」




「あのさ、俺らって・・・」





やっぱり覚えてないよね。



きっと大地はあたしと誰かを重ねてるんだよね、最初から。







「大丈夫。あたし本気にしてないし」





これで終わればよかったのに。




一日だけの関係で終われてたらこんなに苦しい思いすることなかったのに。



























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