幸せの方程式〜13歳の事情〜



ピンクの紙屑をあえて教室のごみ箱に捨てた。

あたしは、廉の彼女をやめる。

そう思って振り返ったとき、教室の後ろのドアから廉が入ってきた。

今の、見てたかな?

「忘れ物とりにきた」

そう言って廉は笑顔でこっちに話しかけた。

「そっか」

泣いてた顔を見られないように

後ろをむいたまま答える。









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