希望の唄~運命とぶつかった純愛の物語~
日常
高校3年の春。
あたしは、知らなかったモノを知る。
――愛を・・・
「柳原泉(イズミ)です。数学の担当です。・・・まだまだ教師としては未熟ですが、一生懸命頑張ります。」
聞いたコトある名前だった。
・・・いや、違う。
覚えてる。
知ってる。
・・・泉先生。
中学の頃、学校に教育実習生としてやってきた。
仕草。
言葉。
容姿。
声質。
幼いあたしでも、胸が苦しくなった。