希望の唄~運命とぶつかった純愛の物語~
メンバーのみんなはあたしたちの家系の事を知って、夕飯を奢ってくれたり誘ってくれたり御馳走してくれたりする。
「・・・んじゃ、亮ちゃんも紗恵も行くわよ?」
「うん、よろしく。」
「ありがとね、ノリちゃん!」
あたしたちはノリの車に乗ってマンションへ向かった。
ご飯をごちそうになって、家へ帰る途中だった。
「君たち、中学生と高校生?こんな時間に何してんの。」
チャリに乗っていた若いおまわりさんがあたしたちを補導した。
「家へ帰る途中ですけど。」
あたしは当然のように呟く。
「こんな遅い時間にかい?今までどこに言ってたんだい?」
「・・・ご飯食べてた。」
「両親と一緒じゃないのかい?」
「・・・親なんかとご飯食えるかよ」
「?・・・どういうコトかな?」
「じゃあおまわりさん、うち来てみなよ。理由がよくわかるから。」
おまわりさんと一緒にあたしたちは歩き出した。