希望の唄~運命とぶつかった純愛の物語~
――IZUMI view side――
「何なんだ・・・」
一日が終わり、俺は夜の街を歩く。
紗恵・・・久しぶりに逢って、美人になってた。
クラスのマドンナ・・・って言うか注目の的、みたいな。
可愛くて成績も悪くない。
そりゃモテないはずない。
・・・のにアイツはいつも物欲しそうな顔をしている。
っていうより、まるで空っぽみたいな。
(今朝のアイツの目・・・哀しそうだった)
俺の頭に焼き付いて離れない。
「あっ!泉~!久々!!」
「よっ、正悟。」
居酒屋の前で手を振る男。
俺の親友で地域課の警察官。
「んで?警察官ってやっぱ犯人逮捕とかすんの~?」
大分呂律が回らなくなってきた俺に正悟は頭をポンと叩く。
「バカか。地域課だぞ、地域課。おまわりさんだ。補導とかしかしねぇっつっただろ。さっきとまるで同じ質問すんな、アホ」
「アハハ~・・・」
「飲みすぎだっての。俺の愚痴も聞け、この変人が」
正悟は俺から酒を奪い、急に真剣な顔になる。
「この前さ、中学生の弟っぽい子と高校生のお姉ちゃんっぽい子を補導してさぁ・・・」
「ふ~ん・・・よくあるコトじゃねぇの?」
その時はまだ、そう思ってた。
「何なんだ・・・」
一日が終わり、俺は夜の街を歩く。
紗恵・・・久しぶりに逢って、美人になってた。
クラスのマドンナ・・・って言うか注目の的、みたいな。
可愛くて成績も悪くない。
そりゃモテないはずない。
・・・のにアイツはいつも物欲しそうな顔をしている。
っていうより、まるで空っぽみたいな。
(今朝のアイツの目・・・哀しそうだった)
俺の頭に焼き付いて離れない。
「あっ!泉~!久々!!」
「よっ、正悟。」
居酒屋の前で手を振る男。
俺の親友で地域課の警察官。
「んで?警察官ってやっぱ犯人逮捕とかすんの~?」
大分呂律が回らなくなってきた俺に正悟は頭をポンと叩く。
「バカか。地域課だぞ、地域課。おまわりさんだ。補導とかしかしねぇっつっただろ。さっきとまるで同じ質問すんな、アホ」
「アハハ~・・・」
「飲みすぎだっての。俺の愚痴も聞け、この変人が」
正悟は俺から酒を奪い、急に真剣な顔になる。
「この前さ、中学生の弟っぽい子と高校生のお姉ちゃんっぽい子を補導してさぁ・・・」
「ふ~ん・・・よくあるコトじゃねぇの?」
その時はまだ、そう思ってた。