希望の唄~運命とぶつかった純愛の物語~
「ねぇ、みんな。」
「ん?」
あたし以外の三人は首をかしげる。
「メロもつけてみたから・・・合わせない?」
「え、さっそくぅ~?」
ノリはニヤリと笑ってるもののやる気モード。
「早く。」
アカリはあたしの元から楽譜を奪い、一人で練習し始めた。
「ありゃりゃ。結構難しめなんやね・・・」
優子姉はなんだかんだ言って楽しんでいる。
「それでね・・・この曲、今日中に暗譜してほしいの」
「うん。」
「え゙!?」
「いーよ~」
ノリだけ脂汗を書いている。
「今夜のライブで披露したいの!ノリ・・・お願い!!」
「うっ・・・うん・・・!!」
みんな必死になって暗譜してるけど、表情は楽しそうだ。
「じゃあ、合わせるよ」
ノリのスティックの音が響く。
心地いい音が広がった。
曲が終わるとみんなは以外にも汗だくだった。
「むずい・・・むずすぎる・・・」
ノリは一日分のエネルギーを使ったような顔をしていた。