希望の唄~運命とぶつかった純愛の物語~
「そーゆーお前は、彼氏いねぇの?」
「・・・何?気になる?」
「バカっ。・・・前は伊藤と仲良かったし、その前は吉野と仲良かったじゃねぇか」
「うーん・・・いわゆる、タラシ?なのかなぁ・・・」
「は?マジ?」
先生は本気で動揺してる。
「うん、多分」
「多分って・・・自覚症状ないの?」
「あたし、ただ本物の愛を探してるだけだもーんっ」
「悪気ないのが一番怖いわ・・・」
あたしはスクバをガサガサとあさる。
「あった。」
「え?」
あたしは先生にピンクの丸いものを投げ渡した。
「アメ、あげる」
「なんで急に・・・」
「ん~・・・お礼?」
「俺が何した?」
「あたしのコト覚えててくれたし、あたしだけ下の名前で呼んでくれるし、あたしのライブ来てくれるでしょ?」
「なんで決まってんだよ・・・」
「来てくれないの~?」
「・・・いっ、行くけどさぁ・・・」
「・・・ホントは違うけどねっ」
あたしはニヤリと笑う。