希望の唄~運命とぶつかった純愛の物語~
「えー、今日から柳原先生は3年1組の担任になられる。」
教頭の声で皆がざわめく。
女子はさぞ羨ましがっているのだろう。
「・・・てか1組って、うちらのクラスじゃね?」
「あ、そっか・・・」
話しかけてきたのは親友の麻由。
ケバくてギャルめだけど、根はすっごくいい。
悪い絡みはないけど、男運は底より深く悪いやつ。
「センセー、超イケメンだったね~」
集会が終わり、あたしたちは校門を出る。
「まぁ・・・イケメンだよねぇ・・・」
「彼氏持ちの紗恵は興味なしかー」
「いや、今彼氏居ないし。」
「え?いつ別れたの~?」
「一昨日…くらい?」
「超最近じゃん!」
「今回もなんか微妙でさ…」
こんな会話は日常茶飯事に近い。