希望の唄~運命とぶつかった純愛の物語~
気になる問題児
――IZUMI VIEW SIDE――
「あぁぁぁ・・・」
結局来てしまった。
しかも、おまけ付き。
「え!?マジ!?マジ!?」
「・・・・正悟、うるせぇよ」
「だって!!だって!!お前が言ってた美女問題児のライブだろ!?」
「・・・なんでキャッチフレーズつけてんの・・・」
「やべー・・・緊張してきたぁ・・・」
(俺の方が緊張してるわ!!)
紗恵はボーカル&ギターと言っていた。
どんな声で歌うんだろう。
どんな気持ちで歌うんだろう。
「てかケッコー客入るね・・・」
「ああ・・・」
俺たちはライブハウスの中に入る。
「てかぁ、マジ紗恵とか超歌上手いかんね!!ガチだから!!」
「本気でぇ!?紗恵ちゃんただでさえ可愛いのに~」
「・・・おっ、お前ら!?」
そこに居たのはクラスの連中。
「あ、先生じゃん。何で?」
「ガチな泉っちだっ」
「プライベートだ、プライベート。」
「へぇ・・・」
上手くごまかせるか不安になるまえに、ライブ開始のMCが入った。