希望の唄~運命とぶつかった純愛の物語~
――時が止まったように貴方が微笑む
明日になったら消えちゃうかもしれない
それでもあたしは信じてるんだ
貴方との永遠を――
「…………」
俺は涙が止まらなかった。
「香奈子っ…」
「え?」
正吾は俺の方をチラリと見る。
「…香奈子…」
「……泉、まだ……」
―――それは二年前だった。
俺の恋人、香奈子は教師を目指していた。
幸い教育実習の場所も重なり、二人で夢を膨らました。
でも―――
大学の講義が長引いた時に香奈子の親友から着信があった。
『かっ、香奈子ちゃんが…トラックとぶつかって…!!』
俺は現場に走った。
バイクに乗ってる香奈子は、多少運転も荒かったし事故も多かった。
でも、今回は違う気がした。