希望の唄~運命とぶつかった純愛の物語~
でも気づけば目の前に未来は見えなかった。
あたしのしたいこと。
歌。
それを両親に言ったら頬を叩かれた。
あたしは分かった。
“こいつらに説得はできない”
だからあたしは家に居る時間を最低限にして減らした。
あたしはあたしが決めた道を行く。
亮介も窮屈な世界から救う。
――親の言うとおりなんて生きない。
「あたしは色んな男試して、愛を捜してるだけなんだけどなぁ…」
「紗恵は可愛いからメンクイのヤツらの目に留まんのよ」
男たらしなんじゃない。
本当の愛を捜してるだけ…――