The Prince Of Hikikomori
…結果は…

「さて、
何をして貰いますかね」

ムーントレイが楽しそうに
笑っている。

そう。

オレの負け…

1週間、ムーントレイに
従わなければならない。

「…あのさ、一応、
オレはお前の主で……」

「そうですね。
けれど、
心配はありませんよ。
きちんと、
プライベートの時間で
…恋人同士の時に
私に従って戴きます」

コントローラーを置いた
彼の手が、
オレの顎を上げる。

「さぁ、ウォルフェンツ。
……私にキスしなさい」

有無を言わさぬ口調と
プライベートの
恋人同士の呼び方で
言われたら
……従うしかない…。

「瞳、閉じて…」

顔を近づけるところを
ずっと見られ続けるのは耐えられない。

「それはできませんね。
貴方の可愛いその顔を
ずっと見ていたい…」

意地の悪い笑みでなく、真剣な顔の彼の口唇に
オレは素直にキスを贈る。

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