黒い髪の婚約者?!
不法侵入者、現る
高層マンションの4階の廊下

204号室と金色の文字で描かれた扉の前。


-ガチャ-

-バタン-

-ガチャ-

-バタン-

扉を引いたり押したりしている、少女が居た。


「・・・はぁ、あんの糞餓鬼」


そう言いながら少女、國城 美斗は家に入って行った。



☆ ☆ ☆



「おィ、七貴ィっ玄関のカギくらい閉めとけっつってんだろ」

「ねぇちゃああああああんんっ」


リビングの扉から大声で弟、七貴(ななき)が飛んできた。

そして、たいあたりダイビングを食らった美斗。


-ゴツン-


鈍い音とともに、盛大に後ろへと倒れた。
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