《完》17歳の医者 ~天才医者は助手に恋した~
第三章 運命の皮肉
「ピピピィッ♪」

「もう朝なの。」

 あくび交じりの声でルミナミエは言う。

「そうだっちょ、ルナ働き過ぎたんじゃないっちょ。」
「チョッピーの言うとおりだよ。少しは休まないと。」

「リッセーロ、ふあぁぁん。」

 あくびをして、ふらりとよろめきそうになる。

「ちょっとルナ。大丈夫か。」
「平気平気。」

 ルミナミエは少し走った。

「ほぉ~ら、ぴんぴんでしょう?」
「無理するなよ。」

 どどどどどどぉ~♪

 どこからか、人や動物が走ってくる音が聞こえる。

 どこへ向かって走っているのやら。


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