《完》17歳の医者 ~天才医者は助手に恋した~
「あっ、そういえば。今日はシオンがいないけど、どうした?」

 一番聞かれたくない質問だ。

 言い訳をさっと探して。

「それが、出ようとしたときに、急に重症の患者が運ばれてきたんです。
 キーソたちが忙しくて、シオンが対応に当たった訳なのです。」

「そうか。ルナたちも大変だね。

 これ、ルナにあげるよ。
 この間、外に出た時に見つけたものさ。」

 っと言って渡されたのは、宝石のように輝くイヤリングだった。


「まぁ、なんと素敵なイヤリングでしょう。」
「ルナ、気が付かないのか。
 これは、魔法のイヤリングだ。」

「魔法のイヤリングにございますか。」

 
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